SHOCK 観覧記。 於 帝国劇場 2002.06.15
今回のSHOCKは6月15日土曜日、1日こっきりではありましたが、昼と夜の両方に行くことができました。ホームページの更新が滞っていることからもお察しいただけるかもしれませんが、5月から6月にかけて、副業(お仕事)にかまけて本業(ファン業)がかなり疎かになっておりまして(^_^;)。そんなわけで、今回のSHOCKに関しては、チケットだけは持っているものの、いつから始まったとかその内容とか、事前勉強の何もないままに、とにかく帝劇の前にたどり着いたという形になってしまいました。10分前くらいに劇場に到着。ロビーなどあまり見ないままに開演。
---- 輝きの日々 ----------------------------------------------
オーバーチュアとともにオーケストラピットがせり上がってきます。指揮棒をふるっていたコンダクターがくるっと振り返ると、それが光一さん、という出だし。これは前回と同じですね。一通り口上を述べ、ここで「今日で"SHOCK"は通算何回だと思いますか?」と前列のお客さんにフリます。昼公演で聞いたのは小さい女の子だったようですが、「5回」と答えられて、光一さんは「5回?!そりゃねーだろ?!」と大ウケでございました。さらにこのコには「誰のファンなの?え、オレ?」と聞いたりしてました。嬉しそう(笑)。ふふ。ところでこの質問に正しく答えられた人っているんでしょうかね?続けて観ればスグわかりますから。正解されたときの光一さんのリアクションも見てみたいものです。ちなみにワタシが見た回は132回と133回でした。
光一さんが客席に降りてきて客に下敷きなどをプレゼントした後、通路から子供を抱いてのフライングとなります。子役のコが光一さんとほぼ同じ背丈なもんで、向かい合って抱っこするにはちょっとムリのある体勢となってしまい、あちらこちらからクスクス笑いが起こっちゃってましたね。しかし光一さんは慣れているのか(^_^;)、笑い声は気に留めず、「きょうというひをわすれられないひにしてあげようねんじるんだぼくはとべる」なんてーふうにセリフを早口で言うや否や飛び立ちます。観客にとっての「ファースト・ショック」ともいえるこのフライングは、インパクトといい美しさといい、相変わらず見事。昼公演ではサクラがいるのかと思うほど歓声が大きく上がっておりました。…それとも実際にいたのかな(^_^;)。続いて子供がフライングで落ちそうになるアクシデントのシーン。前回よりも、スタッフ役の役者の緊迫感がリアルでしたね。今回は昼も夜も思いっきり上手側の1階席で観劇したので、フライングやスタントのあるシーンでは、花道の裏からスタッフがバタバタ動いている気配や掛け声が聞こえてきてたんですけど、このシーンでは舞台上の慌しさと舞台裏のドタバタの継ぎ目がわからないぐらい臨場感がありました。
---- Put On a Happy Face 〜 Smile 〜 See You Again ------------
アクシデントにもめげずに、ショウ・マスト・ゴー・オン。ということで、劇中劇のオープニングシーン。改めて光一さん単独のフライングで華やかな舞台が幕を開けます。相変わらずステージを勢いよく走り出しての飛び出しは見事。板の上からそのまま飛び立つあのフライングは何度見てもすごいッス。さっきの子供を抱いたフライングってのも大変なものですが、アレのすぐ後にさらにすごいものをポンとやっちゃうんですもの。観客を一気に夢の世界にいざないますよ。皆がポッカーンと口を開けて頭上の光一さんを見上げるこの瞬間、日常の憂さなんて誰もが忘れてるハズだ。光一さんの顔は、ワイドショーで見た顔寄せ記者会見のときよりもややふっくらしているように感じられたんですが、その頬の滑らかさと揺るがない瞳が妙にサイボーグちっくで。いや、どー見てもサイボーグだ(笑)。それにこのフライングシーンなんてその飛び出しからしてあまりに人間離れした動きなもんで、ここだけ見た人に、「アレは実はユニバーサル・スタジオの新しいアトラクション用の"フライングロボット"だ」とかなんとか説明したら、「そうですか。どおりで」などと信じてしまいそうなほどでした。
--- 乾 杯 ---------------------------------------------------
長渕の歌ではありません(笑)。いろいろあったけど、とにかく「千秋楽オメデトウ」の歌。光一さんと翼はセットの木箱の上に乗って歌います。ただこの台の上に上がるんでも、勢いよくジャンプして駆け上がる光一さんはなんともスタアな感じッス。
--- Tour ----------------------------------------------------
日本中をツアーするカンパニーの様子が歌とダンスによってつづられます。汽車で、飛行機で、クラシックカーで。光一さんは細身のジーンズを履いてたんですがね、周りから「ほっそーい…」というため息が聞こえましたね。みんな、自分と比べちゃダメだ(笑)。ここではまるでカンパニーの面々が一つの家族のように感じられました。ちょっとホノボノ。実際にこのメンバーで"SHOCK"の回を重ねているわけで、前回よりも結束が強まっているのは当然でしょうか。舞台奥のスクーンいっぱいに映し出された一面の向日葵畑に向かってみんなが駆けていくシーンなんかも印象的でした。それから、乗っていたクラシックカーが大破してバラバラになってしまうシーン(そしてその部品が旅行用のトランクに早代わりするわけですが)では、光一さんが「ゴメンね、ユー達、ほんとゴメン」とか何故かジャ○さんになって周りのメンバーに謝ってて面白かったです。←これは夜の部。
「クラシックカーなんかでちんたら移動してらんねー!」ということで、タクさんの提案でコウイチたちはバイクに乗って次の公演地である京都を目指すこととなります。ここからが大きく前回と違うところ。京都までバイクで行くことに同意するのは、ジュン、ツバサ、そしてコウイチなんですね。しかもあまり乗り気じゃないツバサをコウイチが押し切るという格好。前回はツバサがノリノリで、コウイチは結局バイクに乗らなかったのに。ツバサはかなり前回のやんちゃキャラとは異なる性格設定なんですね。しかし髪型が変わったことで、その違いが見てるほうにもすんなり納得いくようになってたと思います。前回の金髪(ワタシが見たときは加えてリーゼントっぽかった)はやっぱりやんちゃな感じだったけど、今回は暗めの茶髪に横ワケでマジメな感じでしたもの。
「バイクでは行きたくない」と言うツバサをコウイチとジュンがなんとかして説得しようとするシーン。お約束のアドリブコーナーらしいッス。ツバサが腰掛けている旅行トランクの隣に座ってくるコウイチ。しかしその距離は密着の0cm(笑)。「…近いね(^_^;)」と翼が言うと、光一さんは「うん!」と満面の笑みで答えてました。嬉しそう(笑)。「オマエはバイクの素晴らしさを知らない!まずは乗ってみることだ!」と、何故かコウイチがヘルメットを被り、トランクに跨り、バイクそのものになりきってツバサを乗せます。説明役はアッキー。「この腕がハンドル、足はマフラー、頭がヘッドライト。ヘルメットを取るとハイビームになります」。←光一さんのデコが眩しいぜ、と言いたいらしい。ここで光一さんたらすかさず「オマエ上手いなあ〜」と感心してアッキーを褒めます。お願いですから素で感心するのはよしてください。そしてまたしても自虐的です(笑)。「なるほどな。ハイビームか。うまいなあ」となおもブツブツ言いながら光一さんのバイクの役は続きます。翼が光一さんのお尻を目の前にして「このバイクのキーはどこに差すの?」ときくと、アッキーは「…穴に」と答えます…流石に実際差してはいなかったネ!←当たり前だ(笑)。夜の部ではさらに光一さんがアドリブ暴走し、「バイクに乗ると、こういうこともあるぜ?道走ってると、他のバイカーに追い越されるんだよ。で、こっちが追い抜き返してやったりして、到着地でそのバイカーがヘルメットを取ると、実は髪の長い女の人でさ、『やるじゃん』なんて言われたりするんだよ。そんな楽しいこともあるぞ!」とか言ってました。それって柳沢慎吾のネタでは…。とにかく夜は光一さん結構テンション高かったですね。そのワケは後ほど明らかとなります。
ここですごく印象的な出来事がありました。アッキーがなんかの拍子に床に置いてあるトランクにぶつかってちょっとコケたんですよね。素で(笑)。ごまかしきれなかったんで、光一さんからのツッコミも入ったのですが。しかしその後、光一さんてばわざと自分も同じようにコケようとしたんですよ。あまりに下手で自分で「わざとらしかったな」って照れ笑いしてましたけど、ほんとは「オレもコケちゃったよ」なんて感じにしたかったんじゃないかなあと。光一さんなりのフォローとしてね。いや、深読みじゃなくてそういう心理は確実に働いていたと思いますね。つくづく座長だよこの人ったら(T_T)。
--- 追憶のハイウェイ -----------------------------------------バイクでのツーリングが始まります。ここにきてコウイチが何故バイクに乗る設定に変更になったかがわかった気がしました。光一さんたら、ツバサを後部座席に乗せて、でっかいハーレーみたいな本物バイクを実際に動かしてるわっ。ステージを3周もしたでしょうか。帝劇の舞台はとっても広いですが、流石にビッグバイクを動かすには狭い。2年前の横スタ転落事件とか思い出しちゃって、もう舞台から落っこちないかとハラハラいたしました。このときの光一さんの衣装は、シルバーのロングコートに、耳のない黒のヘルメット、それにサングラス。バイク乗るのにロングコートはねーだろ、と思いましたが、ビッグバイクだと違和感ないもんですね。ここで歌われるナンバーは男闘呼組ふうな曲で、いかにも光一さんのチョイスっぽいです。
コウイチたちがバイクで渡ろうとした吊橋が崩落し、コウイチとツバサは崖から転落します。地面にうずくまる2人。先に気がついたのはコウイチの方でした。しばし呆然としたような表情。すぐに我を取り戻し、後ろに倒れているツバサを発見します。この、吊橋が落ちたあとの光一さんの一連の芝居がイイ。気がついてからツバサに気付くまでの間(ま)と表情。客席の視線をぐぐーっと一点に引き寄せます。すぐ後の病院のシーンでの、ツバサの左足がぐちゃぐちゃだというのに、ドクターに「…踊れますか?」と問いかける芝居もとてもよかったですね。こんなこと尋ねるなんておかしいってわかってる。わかってるけど尋ねずにはいられないっていう葛藤が含まれた言葉で、グッときましたよう。事故のシーンといい、光一さん、シリアスな芝居の見せ方が上手くなってるなあ。ちなみに病院のシーンでは、「(自分の都合で舞台に穴を空けるような)そんないい加減な気持ちでこの仕事をやってるんじゃない」って名ゼリフがなくなってました。確かに、これだけ芝居で魅せることができてきてるんだから、もうダブルミーニングの意味深なセリフで観客を引き付ける必要はないのかな。かえってセリフだけ浮いちゃうか。なくしたのは正解かも、なんて思いました。しかしあの事故でコウイチが全く無傷なのはスゴイな(^_^;)。
ツバサがいなくたって幕を開けなくちゃいけない。ここからコウイチが一人で始めるジャパネスク・ショーとなるのですが…これを見たワタシの最初の感想は、「壮絶」。この言葉に尽きる。幽玄さよりも力強さが前面に出てきてましたね。ワタシ的にはとても光一さんらしいなあと思いました。内容自体とてもハードになっていたんですが、それだけじゃなくてなんというかなあ、前回とは内容を全て変更しちゃうっていうところも。だって、「幻炎」も「ハムレット」もないんですもん。観客って、それがいくら前代未聞、空前絶後のものであったとしても、一度見てしまえば慣れてしまう。「感動」って決して絶対評価はされないものなんですね。ステージの上では「すごさのインフレ」みたいなものが常に起こってて、その中で新たな感動を生んでかなきゃいけない。光一さんがそういうプレッシャーを自分自身にかけているのがヒシヒシと伝わってきて、パフォーマンスに壮絶さを加えてたと思います。
--- 千年経 --------------------------------------------------舞台全体を覆っていた幕が天井からすらすらすらっと落ちると、ステージの真ん中に設えられた中くらいの高さの櫓にコウイチが一人で立っています。地の底から響いてくるような念仏をバックに、台上でのイリュージョン。櫓の上では袈裟風の袖の上着を着ていましたが、それを脱ぐと衣装はシルバー系ノースリーブ。前が合わせになっているところがちょっと和風です。で、手首には黒い手甲が両方についてます。そしてこの手甲がなんと実用的。櫓から降りてくると、光一さん、天井から垂れた真っ赤な縄を右手の手甲部分にぐるぐると巻きつけ、もう一本の縄を手に握ると、またしても客席頭上をフライング!前回のひらひらしたうす緑の布を体に巻きつけてのフライングは、「天女」とか「羽衣フライング」とか言われてましたけど、今回のこれはすっごい男っぽいッス。
それから降りてきてからのダンスがもー(T_T)。ワタシ腰くだけになりました。立ってたらへなへな座り込んだね。もうカッコいいったらないんですよう。微妙に一世風靡みたいな。←例えが悪すぎますが(T_T)。このダンスって時間にしてちょっとだけなんですが、「ああっ、もっと見たい!」ってすごい思いました。
さらに衣装を上に重ねてマスクイリュージョンへ。これも最早ジャニーズの伝統芸ですな。取っても取ってもマスクが出てくる、というやつ。マスクが変わるたびにいろいろな人格が出てくる、というような趣向だと思うんですが。しかし…どうもね、見てると動きがハッキリしないんですよねえ。マスクに操られる、マスクが変わることによって人格まで変わる、というようなトリッキーな動きが見たいんだけどなあ。少々タルい。「Kyo to Kyo」のビデオでヒガシが演じるのを見て以来、このマスクイリュージョンが好きだったんですけど、「こんなもんだったっけ?」って少々違和感を覚えてしまったんですよねえ。で、2回目見た時に気付いたんですが、このマスクイリュージョンは途中まで光一さんじゃない人がやっているんですね。なんかものすごい納得した(笑)。光一さんに入れ替わってからの動きはやっぱり見ごたえあったです。いや、これは贔屓目でなく!マスクかぶってたってやっぱ違うよなあ。
--- Tell Me Why ----------------------------------------------マスクが全部取れ真実の顔が露わになり、重い衣装も脱ぎ捨てて一気にダンスナンバーになだれ込みます。マスクで光一さんの顔が見えないまま、じらされてじらされてきたからここですごく充足感が味わえるのかもしれない。精神的SMですな(笑)。衣装は赤いラメシャツに黒いラメパンツ。←「いつもの」という感じですねえ。ここまで和風にしてくれても良かったかなあ。正直言って縄フライング後のダンスがあまりにインパクト強くて、あまり憶えていません(^_^;)。でもたぶん、今回のミュージカル通して一番「顔が踊ってた」曲だと思います。光一さんて、激しいダンスであればあるほど身体の動きよりも顔を見ちゃう。一番顔が踊ってるから。ビームとか出てるから(笑)。そういう点、やっぱダンサーでなくてスターなんだなあ、と思います。よく「顔で踊る」(雰囲気だけで踊る)って言いますけど、そういう意味じゃないですよ。
--- 竜神 ----------------------------------------------------2頭の竜が舞台に出てきます。あの竜見たことあるぞ。「Kyo to Kyo」で、そして99-00年冬コンで剛が頭をなでてたアイツらだ(笑)。設定としてはどうやら男の子(塚田良一)がこの竜に襲われている場面のようです。そこにシャキーンと刀を持って光一さんが登場。ジャパネスクには違いないが「古事記」にまで遡るとは思いませんでした。ここはとにかく光一さんの殺陣を満喫するシーンという位置づけらしい。長い竜に巻かれたり吹っ飛ばされたりしながらも、なんとか2頭の竜を退治。すると、舞台上手にさらに大きな竜が登場し、塚ちゃんをその手に捕らえてしまいます。中ボスと大ボスという感じでしょうか。大ボスの口中に剣を突き刺し、大団円となります。最後に剣を空に向かって突き上げる光一さんの腰に、助けてもらった塚ちゃんがしがみつき、剣から火花が散って暗転。このしがみつきは前回の「ハムレット」における父王とハムレットのアレと構図的に一緒です。見てるととにかく突然しがみついてくるんで(笑)、全く不自然なのですが、絵面としてやっぱりあの舞台には必要なのだろう。とってもジャニーズしてます。
--- 弁慶 〜 カルミナ・ブラーナ --------------------------------ここで舞台上には山のような大きなセットが現れます。両側は階段になっているから、ちょっと太鼓橋のように見えなくもない。そして笛を吹きながら一人の童子(田中聖)が現れたところを見ると、これはどうやら五条大橋のよう。聖は牛若丸=義経なんでしょうな。軽やかに襲いくる敵を笛であしらい、殺陣が続きます。しかし聖の殺陣は相手の剣の重みが感じられないなあ(^_^;)。完全にダンスだよう。牛若丸だからそれもいいのかもしれないけど。橋が真ん中から前方に二つ折りになり、左右の階段が正面で合わさって舞台の真ん中に大きな階段が現れます。ここで舞台上手に黒子が3人ほど現れ、何もないはずの台にマントをかけると中から光一さんが現れます。このときの衣装は頭に金色の頭巾、赤を基調とした簡素な甲冑のようなものを身につけており、手には長刀を持ってます。全然違うけど…弁慶のようです。
弁慶といえば、「Kyo to Kyo」のときも光一さんは弁慶をやったんですよね。剛が牛若丸をやるハズだったのに体調不良でおーちゃんになったんじゃなかったっけ?←うろ覚え。ああ、光一さん+弁慶って、とってもツボ。わかってんなー、ジャ○さん。牛若丸ではなくて敢えて弁慶、っていうのがたまんないッス(T_T)。それにあの白い頭巾も顔の造作を引き立たせてたまらんものがあります。今回は全然違う衣装で残念だなあ。とにかく何故か弁慶が現れてですね、さっきまで牛若丸に襲い掛かってた敵をバッタバッタとなぎ払います。しかし銃で集中砲火され、弁慶は階段の最上段からまっさかさまに転げ落ちてしまいます。天井の高い帝劇のステージをいっぱいに使った階段落ち。もちろんスタントに入れ替わってですが、「蒲田行進曲」の池田屋のシーンさながらです。そのままオーケストラピットに転げ落ちていってしまいます。しかし弁慶はまだ死んではいなかった。さらに光一さんに再び入れ替わって、階段下から這い上がってくるんですねえ〜。音楽は「カルミナ・ブラーナ」へ。体はボロボロで傷だらけになりながらも、眼光だけは恐ろしいほどに鋭く、敵も手が出せない。すごいゾクゾクするシーンですね。階段途中まで這い上がったところで、敵を全て倒し、弁慶は今度こそ力尽きてしまいます。急な階段の真ん中に横たわる光一さん。死んでいるシーンですが、胸は激しく上下していて、なんだかそこに感動したりしてしまいました。死せる弁慶の亡骸を山伏たち(もしかしたら天狗とかなのかもしれないけど)が階段最上まで運び上げると、義経によって再び弁慶は息を吹き返し、長刀を両手で掲げると花びらが天から舞い落ちてきて、幕。そうかー、「弁慶の立ち往生」をモチーフにしてたのかな。「カルミナ…」の終了と全くタイミングを同じくしての終演でした。ここで初めて、全ての段取りがこの音楽に合わせて流れてきたということに気付き、改めてその巧みさにうなりましたね。
今回のジャパネスク・ショー、圧倒的にセリフが少ないですね。よく考えると一言も発しないんですよ(歌除く)。前回はストレート・プレイに近い形での「「ハムレット」もあったし、コミカルに口上を述べるシーンなんかもあったのに。意図があるのかどうかはわかりませんが、体の動きや表情だけで見せなきゃいけないぶん、動き一つ一つに緊張感がありました。そしてセリフがないということも気がつかないくらいドラマチックでもありました。
ジャパネスク・ショーの成功によって、コウイチたちのカンパニーはブロードウェイへと招聘されます。足のケガで入院しているツバサが気がかりで残ったサキホとタクを除き、カンパニーの面々は船でアメリカを目指すことに。ここで転換の為に下がった幕前での秋山君と風間君のボードビルショー(笑)。そしてKAT‐TUNやらJ-SupportやらYA-YA-YAHやら、他のジュニアも沢山出てきて歌ったり踊ったり、幕前の狭いところで大騒ぎ。YA-YA-YAHって初めて見ましたけど、真ん中の2人は光一さんに負けず劣らず大概なロボットくささですねえ。新型アイボか、っていう。声も機械みたいなんだもん。あんまり可愛らしさが凶悪なもんで、アッキーがおじいさんのように「かわいいね〜〜」ってメロメロでした。うう、光一さんとYA-YA-YAHのカラミがめっちゃ見たいぞ。しかしその際には光一さんが彼らを丸呑みしないように、横で見張っている人が必要になることでしょう(笑)。あの真ん中2人は久々のジャニーズ・エリートなんではないでしょうか。YA−YA-YAHはさしずめ関西ボーヤ的な位置づけということで(笑)。これからの動向に注目だ。しかし改めて思いましたが、ジュニアのコたちって、これは一体なんなんだと思うぐらい思いっきりの笑顔揃いですな。子供とはいえ商売っ気ありスギ。オレはちょっと愛想ないぐらいのほうが子供らしくて好きですけどねえ。そんななか、今回個人的に注目したのはKAT-TUNの上田君。上田君はそんなに笑顔全開派ではなく、「上田、ナイスナルシスト!」なんていうふうにオチに使われてるほどナルシストオーラでまくり君です。注目して見てると微笑ましい。思わず笑っちゃう。ぷぷ。彼には是非ゴロちゃんみたいにキャラを自ら引き受けて欲しいですね。なにかと重宝するキャラクターになるハズだ。
--- あの日 〜 白鯨 -----------------------------------------コウイチは船で眠るたびに夢にうなされていた。その夢の中のシーン。船の舳先に見立てたリフターに乗って、一人「あの日」を歌います。歌終わりで羽織っていたコートを脱ぎ、立てかけてあった杖を手にした途端、光一さんの右足の力がガクリと抜け、客席はここで初めてコウイチが右足を失った船長であることを知るんですねえ。夢か現か、コウイチなのか船長なのか曖昧な状態から船長へとシフトしていく様子、とても細かい芝居です。自らの足を食いちぎった白鯨を見つけるために海をさまようエイハブ船長…前回とは翼と光一さんの役柄が全く逆になっています。しかし光一さんの船長はハマリ役だと思いますよう。もう、なんでこんなちょっと頭のおかしな人の芝居が上手いのかしらっ(笑)。「オレは狂っているのか?」っていうセリフなんてしびれました。いやマジで。これぐらい突き抜けてる役だと、ホント伸び伸びしてるなあと思います。船長の服は紺色のカッチリした制服で、中は白のプレーンなシャツ。だからかどうかはわかりませんが、白鯨を発見した船長が上着を脱いでハチマキを占めるシーンは、ちょっと酔っ払っちゃったハリキリ課長みたいにも見えました。←ホント失礼。ただ、光一さんが船長になったということで、翼の出番がこれでますます少なくなったような気もする…。このままではそのうち"SHOCK"自体が一人芝居になっちゃうんじゃないかしら(^_^;)。
--- New York, New York --------------------------------------夢から醒めると、船はもう目的地に到着間近。眼前にはニューヨークの摩天楼が広がります。よく考えたら東海岸にそのまま到着するんだから、この船はインド洋を経て地中海から大西洋を横断したか、もしくは喜望峰周りか、とにかくなんぼほど船上でリハーサルすりゃ気が済むねん(^_^;)、ってくらいノンビリした船旅なんですねえ。なんとなく太平洋横断ぐらいにしか考えていませんでしたが。ここで前半終了となります。
--- 死への招待 〜 Rhythm of Jazz ---------------------------真っ暗な中で後半スタート。今回、誰もが舞台セットを目にしたとき思ったこと。それは「あ、あの巨大マスクやっとなくなったのね」ということだったに違いない(笑)。少なくともオレはそうだったぞ。しかしここで再びアレが登場するんですね。しかも今度は舞台のまんまん中に、だ。白い巨大マスクに光一さんの顔が映し出されてセリフを喋ります。…どうしても笑いが起きてしまいますね(^_^;)。コレって必要なのか?思い切ってジャ○さんに言ってみようよ光一さん(笑)!
そして後半最初の衝撃は、巨大マスクよりもコレでしょう。こ、光一さんが黒髪になってる〜!どうやらこれは13年前に自殺したといわれるコウイチの兄のようです。ヅラ被ることでコウイチと兄の2役を明確に分けたかー。敢えてどっちが自分かわからないような感じでやっているほうが深みが増す部分もあると思うんですが、こうしてわかりやすくしていくのもエンターテイメントとしては重要なことなんでしょうな。雑誌のインタなど読むにつけても、今回の"SHOCK"では光一さんは「わかりやすさ」を意識して作っていっているようですもんね。とにかく光一さん、カツラを被ってるだけでこれだけ変わるのか、ってぐらい印象が変わります。またこのカツラが微妙なヘアスタイルなんだ。一緒に見た友達は、「いつもよりも髪が多い」とか失礼なことをのたまっておりました(笑)。ここは13年前という時代背景も考慮して、ちょっと懐かしディスコ調のダンスナンバーで黒人ダンサーと共に魅せます。歌はナシ。この光一さん演じるコウイチの兄さん(ややこしい)、話し始めると話し方までコウイチとはくっきり違っているように感じました。ちょっとヒガシ風かな(笑)。
--- Kiss -----------------------------------------------------ブロードウェイでの公演地、インペリアル・ガーデン・シアターは、その昔コウイチの兄が公演のさんざんな悪評を苦に自殺した因縁の劇場だった。カンパニーのメンバーはとにかくアメリカの奴らになめられちゃなんねー、とストリートで黒人ダンサーとダンス・バトルを始めます。今回は6人もの黒人ダンサーが参加していたのですが、彼らがかなり個性的で楽しかったですね。ほんとにダンサーなのか?って思うぐらい腰回りの太い人とかいたなあ。あと、このシーンで光一さんとバトルするダンサーさん。バレエ出身なんでしょう、とっても動きがしなやかでしたね。しなやかっていうか…クネクネ?これバレエってだけじゃ割り切れないだろ(笑)。ジュニアのコと組んで踊るところとか、相手の顔をじっと見つめて、見つめて…まだ見つめてるよ(^_^;)、みたいなところも随所に見受けられました。子供たちの貞操は大丈夫なのか。光一さんはあんまり見つめられてなかったスけどね。黒人ダンサーとのダンスバトルは、さすがに体格の差はありましたけども、光一さんもスピード感なんかは負けてなかったと思いますよう。想像するより大差ない感じで、ちょっと「おおっ」と思いました。黒人ダンサー陣もカンパニーの皆を「やるじゃん」と認め、ハイタッチして別れて行きます。
それを見ていたいやにガタイのいい世話役のばあさん(実はタクさんの変装)、そしてボーイ・キュートという名の俳優(実はサキホの変装)との出会いがあり、日本語のできる彼らがカンパニーの公演に力を貸すことになります。ボーイ・キュートは光一さんよりも背が高い(^_^;)。
--- Broadwey Medley ------------------------------------------ここからはブロードウェイ公演のシーン。お馴染みのブロードウェイメドレーです。「ウェスト・サイド・ストーリー」をモチーフにしたナンバーは、相変わらずツバサの宙吊りによる虫のような動きの塀登りが意味不明ではありますが(もっとカッコいいことやらせてやれよ…)、光一さんの衣装が腕が見える赤いレザーのベストになってて、イイ感じ。前回は確か赤いスーツだったハズ。今回のほうが不良らしくてイカしてました。最後は光一さんが一人で切々とスローなナンバーを歌い上げ、そのまま終幕となります。
--- Press Conference ------------------------------------------ブロードウェイでの初日は大成功。楽屋には記者たちが押し寄せます。この記者役は女性から外人やらジュニアやらの混合メンバーなんですが、KAT-TUNの田口君がメガネかけてスーツ着て踊ってて新鮮でしたね。そうだ!ジュニアにもそろそろメガネキャラが必要なんじゃないか?なんて一人で盛り上がってしまいました。ふふ。ジャ○さんには理解できないだろうなあ(笑)。楽屋で記者に質問攻めにされるコウイチ。衣装は前回個人的に衝撃だった薄ピンクのスーツ上下。「今回の成功はボーイ・キュートの助演のおかげでもある」とコウイチが彼を紹介しようとすると、そこに現れたのはドレスに身を包んだボーイ・キュートならぬ姉・サキホでした。コウイチはばあさんとボーイ・キュートがタクさんとサキホであったことを知ります。ここでエスコートしながら咲穂さんを見つめる光一さんの表情がね、とーっても微妙。満面の笑みではなく、余裕のある微笑で…なんかやらしい(笑)。いやらしいという意味ではなくて、すごくセクシャルなものを感じてしまう表情なんですよねえ。だからかな、妙に咲穂さんに妬けてしまうのは。←痛。
--- Destiny ---------------------------------------------------ブロードウェイでの成功を実際に手にしながら、どこかに欠けたものを感じ一人楽屋にたたずむコウイチ。やはり日本においてきた足の動かないツバサのことが気にかかっていたのです。そこにジュンがやってきて、「ツバサのために日本に帰ろう」とコウイチに言います。コウイチはツバサのためにも公演を続けなければと言い、「なんにもわかってないくせに!」と口論になってしまいます。思いが高ぶる余り、2人は踊り始める。…何度見ても疑問だ(笑)。そこにハセジュンがやってきて、「ツバサが病院を飛び出したらしい」と告げます。コウイチは「そうか。良かった」と意味深な言葉を吐いて黙り込みます。ここで暗転。
--- いかないで… 〜 ふるさと -----------------------------------ツバサは病院を飛び出して海岸のコテージにいた。幸福を呼ぶという白い鯨を待っていたのです。すると死んだはずのコウイチの兄が現れ、「待っているだけなのか?意気地なし!」とツバサを挑発します。思わず駆け出すツバサ。すると動かなかった足が動いた。「オマエはもう、治っていたんだ」と告げると、兄は「これからはコウイチと2人で踊っていくんだ…」という言葉を残してツバサの前から姿を消します。
この兄が残すメッセージのシーンでのBGMが「ふるさと」。…いくらなんでもそれはねーんじゃねーの(^_^;)?突如として人情芝居のような雰囲気になっちゃうんですが。いいのかそれで。ま、ここはミツコ様向け、ということで理解することにします。それからこのメッセージがねえ、キンキファンとしては結構クる内容だったんですよね。「私(兄)がコウイチと初めて一緒に踊った日のこと…今でも覚えている。私たちはずっと同じステップを踏み続けてきた。彼は最良のパートナーだった。しかしこれからはお前たちの時代だ」というような感じだったんですけど。時代には終わりがくるんだよなあ…とか思って。ちょっと切ないな。しかし、このセリフ言ってるのは先程登場した巨大マスクに映った光一さんの顔だった、ということを一応付け足しておきます(^_^;)。これじゃシリアスになりきれないよー(笑)。
--- (翼ソロ) --------------------------------------------------まだブロードウェイ公演中のカンパニーの楽屋。そこに突然ツバサが現れ、周りのメンバーも巻き込んで歌って踊って全快ぶりをアピール。この時翼が歌ってた曲はとにかくめちゃめちゃ決まってましたねえ。横に座ってた翼ファンとおぼしき2人組が、この曲終わった途端「かっこいい〜」ってじたばたしてました。微笑ましい。楽屋のどんちゃん騒ぎを聞きつけたコウイチ、ジュン、ハセジュンなども楽屋にやって来ます。「もう足はいいのか?」と問うコウイチに対して、「兄さんが力を貸してくれたんだ」と答えるツバサ。「お前が病院を飛び出したって聞いたから、もう治ったんだと思ったんだ」と真意を初めて明かすコウイチに、その言葉を聞いた時逆上してしまったジュンとハセジュンが「ゴメン、オレ、頭悪くて…」と謝ります。するとコウイチさんはハセジュンに、「お前は頭だけでなく顔も悪いな!」なんて罵詈雑言を浴びせかけます(笑)。もちろん冗談なんですが。そしてハセジュンがたまたま「30」って書いてあるTシャツを着てたもんだから、「お前のその30は顔が30点って意味なのか?」となおも続けます。…冗談なんですが(^_^;)!「何か言い返せよ!」と周りから言われてたけど、「…いいよ!」ってマジでふてくされて何も言い返さないハセジュン、かなり面白かったです。これも勿論計算なんですけど(笑)!でもねえ、ハセジュン全然カッコよかったですよう。ハセジュンは前回の"SHOCK"からこの半年でものすごいおっきくなりましたねえ。もう全然違う生き物になっちゃったよ。長く伸びた手足を持て余してる、まさに少年のカラダという感じでたまらんものがありました。←助平。
「ツバサ、治ったんならその証拠を見せてくれよ!」と光一さんがさも嬉しそうに言います。やっぱりまだあるのか(^_^;)、の翼のアドリブコーナー。光一さん、翼は正統派アイドルなんですから!キンキとは違うんですから!←オイ。笑いなんて取れなくてもいいということをいい加減納得してください!認めたくないのはわかりますけど(笑)!だって今となっては翼のアドリブの内容、全然憶えてないぐらいなんですもん(ゴメン翼…)。なんかマメマンみたいなことをやっていたような。そして光一さんが「マメマンの登場シーンって、意味があるんだよ。出てくるとき恥ずかしそうに隠れてるだろ、そして頭をこすりながら出てくる。アレは…やっぱいいや」なんて言いかけて、途中で自分一人笑っちゃって教えてくれませんでした。会場が引かないぐらいの下ネタであれば是非教えていただきたかったが(笑)。
この後、とにかく翼が治ってよかった、というようなセリフを光一さんが言ったとき、ちょっとカンじゃって東北弁みたいになっちゃったんですね。しかし光一さんはこの話し方が気に入ったのか(笑)、しばらく訛ったまま喋ってたんですけど、何故かサキホさんにまでこの喋り方が伝染。「これでカンパニー全員が揃ったということね!」という暗転前のシメの言葉も何故か東北訛りで。サキホさんに出演者含め全員が拍手でした。いいなあ。この舞台でこんなことできるの彼女しかいないでしょ。余人を持って変えがたいとはまさにこういうことを言うんだろうな。
--- Let's Go to Tokyo 〜 Motown Medley ----------------------全員が揃って、再びショウの日々が続きます。ここではツバサとコウイチがステッキを持って(ツバサだけシルクハットも被ってたような)ステップを踏みます。このへんはもうみんな笑顔笑顔。そしてそのまま光一さんてばステッキで翼や咲穂さんを斬り付けながら下手袖にはけて行きました(笑)。ちゃんとリアクションをとる咲穂さんはここでも流石です。
--- レクイエム ------------------------------------------------突然カンパニーの面々がコウイチに呼び出されます。これまで起きたフライングの事故、バイクの事故、著作権騒動、そしてそもそもは13年前の兄の死。これらは全て何者かに仕組まれたことだったのではないかと言うのです。「私は大物ジャーナリストとの会食があるので…」と立ち去ろうとするタク。「兄のときもそういう手を使って書かせたのか?」と鋭い目を向けるコウイチ。そう、全ての黒幕はタクだった。すると突然逆ギレるタク。「そうさー、闇に巣食うのがオレたちさー!」と体を引きつらせながらこれまでの悪行を吐露し始めます。…たいした伏線もなくて(それでも前回よりはだいぶ張られてたんだけど)いきなりここで全ての説明を一人でしなきゃならないんだから、実際タクさん大変ですよ。テンション上げなきゃやってらんない!さらにゆっくり説明してたんでは観客にいらぬ疑問を持たせてしまう(笑)!ということで、何かが乗り移ったかのようにステージをさまよいながら早口での熱演です。
コウイチを道連れに死のうとしたタクですが、自分の子供であるリョウに銃で撃たれ絶命。コウイチは九死に一生を得ます。今回リョウは前回の錦戸亮くんから変わって、リョウなんて名前でありながら東新くんが演じました。ヨシカズ、ではやっぱり"SHOCK"的にNGなのだろうか(笑)。東新くんってほんと子供らしくていいなあ。前半で光一さんが「珠のようにかわいらしい!」と言ってましたが、ほんとその通り。加えて芝居も上手いッス。
タクが死んで、「こんなに清々しい気分は久しぶりさー」とかなんとか言い合う、なんとも割り切りの早いカンパニーの面々。「タクって一体なんだったんだろう…しかもサキホなんて結婚までしちゃってたよ」なんてモヤモヤは一切後に残しません。前回はこのへんが割り切れなくてわけわかんなくなってた部分はありますもんね。
--- One 〜 Let's Go to Tokyo ---------------------------------ここで「One」。もう聞くのが待ち遠しいッスねえ。今回は帝劇を縦断フライングする光一さんを見るよりも、壇上の面々と一緒に歌を口ずさんでたという感じです。上のどこかにも書きましたけど、今回夜は上手の端っこ、しかし前から2列目という好位置で見たのですが、ここって下手袖の中が見える(!)んですね。ジャパネスクショーの前とか、コートの中にいろいろ重ね着している光一さんが見えたりしました。←でもこれは途中で見えないように袖の中のカーテンがかけられちゃいましたけど。「One」の前は、KAT-TUNの誰か(多分赤西くんだと思うけど)がサビで左右にステップ踏みながらクルッと回るのを練習してたりして微笑ましかったです。
最後は全員白燕尾での「Let's Go to Tokyo」。目が潰れるぐらいきらきらしいですねえ(@_@)。特にKAT-TUNがイマドキの子っぽい風貌揃いなもんですから、「イケメン軍団」という言葉がアタマをよぎったりもしました。それから「いくら払えばこのホストクラブで遊べるんだろう?」とかも考えたりもしましたねえ。←少々アブナイ人になってきている(^_^;)。このホストクラブの人気ナンバーワンは勿論光一さん。ナンバー2は翼。お笑い担当はアッキー。♪れっつご、とぅとーきお、と聴きながら、「ホストクラブ物語」に対する妄想がどんどん広がっていっちゃって困りました。あはは。こんなバカなことを考えながらの終幕でございました。いやね、全然ウェットじゃなかったんですよ。前回はコウイチ・兄とコウイチの境界線が微妙だったもので、「コウイチ・兄とは実はコウイチが作り出した心の中のもう一人の自分なのではないか?」とか勝手に思ったりしてたんですよ。だから、最後に兄と別れるシーンに、脳内に逃げ込んでたコウイチの成長ぶりを見るようで泣けた、みたいなところがあった。←かなりの妄想だ(笑)。そしてそれは全て光一さん一人に向けられたものだったんですよね。でも、今回はよりカンパニーの「みんな」でやってる感じがしたし(光一さんの一人の出番はむしろ増えているにも拘わらず!)、息を呑むくらい「すごい!」って何回も思ったし、文脈で泣される余地がありませんでした。確かにこういうカラッとした感じのほうが光一さんらしいな。
--- SHOW TIME -----------------------------------------------
ここで出演者のカーテンコールとなり、最後光一さんが出てきて一礼すると、そのまま「カナシミブルー」が流れてきて後半のショーに突入します。この曲をナマで聴いたのは勿論初めてですが、CDなどで聴くよりもっとハードな印象ですね。ライブの盛り上げとしては最適!さらに翼、KAT-TUNの歌が入り、不動のナンバー、いやもはや専売特許?の「アンダルシアに憧れて」。バックダンサーがほとんど黒人ダンサーになっててますます迫力でした。ただ、真っ暗な中、勘だけでピンスポの位置とジャンプのタイミングを取る間奏のシーン、アレだけは前回の方が全員のキレが良かったような印象を受けました。ちょっとラフだったような。ま、でも光一さんはボルサリーノを投げるさまも相変わらず決まってましたよう。野球で肩を痛めてるとは思えない正確さだわっ。光一さんの衣装は上下ともに真っ赤なスーツでしたが、個人的に、最初にコンサでやったときのような真っ白なスーツで踊る「アンダルシア」がそろそろ見たいなあ…なんて思いました。
「情熱」から「ボクの背中には羽根がある」、「夏の王様」、「ジェットコースター・ロマンス」、「やめないで、PURE」、「愛されるより愛したい」、「雨のMelody」とキンキのシングルメドレーが続きます。これはオレにとってほとんど拷問ですね。シングルメドレーを光一さんが歌っているのを眼前に見ながら席に座っていなくてはならないという。「お、お願いだから踊らせてくれ!」と切に思いました。「夏の王様」ではステージをあっちゃ行ったりこっちゃ行ったりして遊んでた光一さんですが、上手側の目の前に来てくしゃくしゃっと笑ってたのがとても可愛らしかったですね。
さらに「あなた」…じゃなかった、「愛のかたまり」へと続きます。スローにアレンジされてます。正直言って、オレ、この曲忘れてたよ(^_^;)。でも、光一さんは忘れてないし、飽きてもいないんだなあ。剛と2人で作った曲だもん。それでこそ光一さんだ(なんじゃそりゃ)。また紫の衣装を着てたように思うのですが(うろ覚え)、ここまでくるとわざとなんではないかと思ったりしました。剛に「パープル野郎!」とか言われるのがほんとは嬉しいんじゃないだろうか(笑)。「また紫着たったわー」とかなんとか報告してそうだわ。ぷぷ。
光一さん一人舞台に残って最後のご挨拶。「初日からここまであっという間で、これからもあっという間だと思います」というようなことを言っておりました。「皆さんの応援があれば、また再演ということもあるかも知れません」とも言ってましたね。特に軽口など叩かず、神妙に、かつ小さな声でとつとつと語る姿は、とても先程まで脱いだスーツを口にくわえたりしてた人とは思えません。しかしながらどれも光一さんだ。それはみんながよく知っているよ。この日の夜の部では、ラスベガスで様々なショーを手がけているというパトリック・ジャクソンさんが来ていると光一さんから紹介がありました。だから変なテンションだったのねー、とちょっと納得してしまいました。
最後は「硝子の少年」でシメ。1階席はここでオールスタンディングになります。っていうか前の人が立つと見えないから立たざるを得ないぞ。昼・夜ともに幕が下りてからはカーテンコールはなく、すぐに客電がついて場内アナウンスが流れてきました。もうちょっとねばって拍手してもいいのではないかしら。少なくともオレはアレだけの拍手じゃ足りなかったぞ。
--- 追記。 -------------------------------------------------------
大変マヌケで死にたいぐらいなのですが。ワタシが光一さんの足の怪我のことを知ったのはレポを書き上げてからでした。初日にステージで憚りなく涙を見せたという話を聞いて、ワタシも泣きそうになりました。その悔しさはいかばかりだったでしょうか。
確かに、いつもなら「どこまで上がるの?」と思う足が隣のダンサーより上がってなかったりして、「もしかしたら…?」という疑問が頭をよぎったりもしました。でも、敢えてそういう疑念を頭の中でかき消していました。そういう目で見れば、「『怪我してるのに』頑張ってる」、「『怪我してるのに』すごい」、と、全ての感動に前置きがどうしてもついてしまうことになる。そしてそれは光一さんにとっても、自分にとっても、本意ではない。だから、お気楽スタンスで見ることができてむしろ幸せだったかなあ、と思います。強がりだけどそう言わせて欲しい。そして改めて、観劇の際にしたかった全量の拍手よりもっともっと大きな拍手を、遠くから今捧げたいです。
記憶のみで書いているため、ある意味フィクションです。
以 上